昨日に引き続き難聴について書きます。
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人の声とか聞き難いけど、仕方がないので出来るだけ聞き漏らさないように意識しながら仕事をしていました。
が、会議室とかでは部屋が広い分声が響いて、何を言っているのか全く判りません。
コレは困った。
大切な要件かもしれないし、しょうが無いけど隣の人に聴き直したりしてました。
それと飲み会。
周りが酔っ払ってガヤガヤしていると、ただでさえ聞きにくいのに、全く話が聞き取れない。
しょうがないので愛想笑いで誤魔化しても、突然話を振られてしどろもどろになってしまいます。
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ある日会議で聞き違いが発生して、後輩から「オリチーさん耳が聞こえないんじゃないですか?」とストレートに言われてしまった。
こいつは悪い奴ではないが、昔から物事を直接的に言うので、その時はちょっとズキっとしました。
「こりゃどうにかせんと、決定的な失敗を起こしかねないな」
マジで悩みました。
当時の職場の近くに補聴器専門店が有ったので、一度相談してみようか?と思い立って、電話予約して夕方にそこに向かいました。
店で簡単な聴覚テストをして、その結果に合わせた調整を施した補聴器(耳掛け式でRICタイプ)を付けてみました。
「えっ?マジ?」
ちょっと自分もビックリするくらい周りの音が聞こえる。
逆に言えば、これ程の音が自分の耳には聞こえてなかったと言うことで、愕然としました。
そこのお店で1週間程補聴器を貸し出してくれたので、しばらく着用していました。
補聴器をつけてみると色々な音が耳に飛び込んでくる。
子供の泣き声、自動車のタイヤの音、近く人の話し声、電車のブレーキの音・・・・
なにか、頭の中に一気に音を詰め込んだようでかなり戸惑いました。
でも会社では、今までぼそぼそと話す上職の声がある程度聴こえるようになったので、聞き返すことも無くなります。
後ろから事務の女性が話しかけてもちゃんと聞こえるし。
こりゃええもんだ、補聴器に慣れたらかなり快適になるんじゃなかろうか。
そう思いました。
が、問題は価格です。
店の方は、「今は軽度の難聴ですから、あまり高価な機種でなくてもよいのでは」と言いますが、価格を聞いたら40万円(両耳)。
マジっすか!
これで難聴が進んだら幾らぐらいの機種になるんですか?
そうですね、60~80万円ぐらいでしょうか。
スラっと言われたんで、ちょっと引いちゃいました。
結局1週間試用させてもらいましたが、結論は出せずに店を後にしました。
つづく