オリチーの日記

大したことがないオーディオ暦と日常のつぶやきを書いていきます。

山下達郎の言葉

今日の日記は山下達郎のファンである自分が昨日から頭の中で色々考えていた事を、行き帰りの電車の中や昼休みに纏めてみた文章です。

大して面白くないし、長文だし、めんどくさい方は素通りしてください。

 

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山下達郎のサンデーソングブックの発言でネット内は騒然としている。

ヤフコメには「がっかりした」や「ファンを辞める」「CDを全部処分する」等の「お気持ち表明」コメントが溢れている。

コメントにわざわざ「お気持ち表明」をする、その気持ちが理解できないが、まぁ勝手にすれば、というのが私の感想だ。

そもそも、なんでこんなにネット炎上したのか。

松尾某がツイッター山下達郎の名前を上げて、自分の意見に賛同しなかった事に「残念」と呟いたのが発端だが、こんな個人的な事は公にせず身内でやってくれと思うし、わざわざツイッターに出さないで個人的に達郎に確認するなり質問すればいいだろうと思った、親しい間柄なんだから。

しかし、出来なかった。

達郎と松尾某は私が考えるような関係ではないのだろう。

 

ラジオで説明する山下達郎の声は事実怒っていた。

怒りを自重して、冷静に話そうとしていた。

実際、達郎は事前に用意したコメントを読み上げているようだった。

だが、最後に達郎が呟いた言葉「そのような方には私の音楽は必要としないでしょう」、これこそ彼の怒りからくる言葉だと思う。

松尾某とは業務提携で、スマイルカンパニーは松尾某から顧問料を頂いて(これが大事)いた関係、つまり松尾某はお金を払ってスマイルカンパニーにスケジュール調整なり、契約締結、税金などの処理をお願いしていたと思われる。

それは両者対等の関係で、どちらかの都合で契約を破棄しても文句は言えないだろう。

今回達郎はラジオでジャニ以外の理由も有ったと話しているので、多分色々と松尾某との間でトラブル(とまでは行かない事)が有ったのではないかと想像する。

それは例えば某政党の候補者の応援演説に出たりする事だったかもしれない。

達郎はアーティスト活動をする上で、極力政治的な発言は避けてきた。

もちろん、政治家や時の政府に対する不満を言う事は有ったが、特定な政党に対する話をラジオで一切したことが無い。

これは特定政党の話をする事によりファン同士の分断を避ける為でもあった。

もしかして、松尾某の積極的な某政党応援について、苦言をいう事は有ったかもしれないが、それを理由に契約を切る事は思想の自由に反する事になる。

しかしスマイルカンパニー側としては苦々しく思っていたかもしれない。

ただ、今回の事は山下達郎及びスマイルカンパニーの基本姿勢に関わる事なので、どうぞお引き取り下さいとなったのではないか。

その事に対し面白くない松尾某は、達郎が中野サンプラザ最後の大トリで出演する前日にわざとツイッターに達郎の名前を出したのだろう。

多分今回の炎上騒ぎになる事を予想した上で。

その証拠に、ツイッターをわざわざ事前に弁護士に確認させたと週刊誌に書いている。

なぜツイッターで呟くのに弁護士にお伺いを立てる必要があるのか?

 

達郎は怒っている。

それは松尾某についてラジオでほんの数十秒しか触れていない事で分かる。

本来、今回の説明で達郎は松尾某との間の事実関係のみを説明すれば良かった。

なのに、松尾某との関係は業務提携であり雇用関係はない、ましてや所属アーティストでもないし年に数回のメールだけの間柄と切捨てた。

そしてジャニについての自分の考えを長く説明した。

この考えについてはかなりの反発があると事前に予想されただろう。

多分奥さん(竹内まりや)にも事前承諾をしていると思う。

しかし、これが達郎の考えなのだ。

これ以上でも以下でもない。

これによって自分のファンの何割は失われるだろう。

当然CDやレコードの売上も減るだろう。

コンサートもキャンセルする客が出るだろう。

しかし、彼の考えはそういう事ではない。

 

犯罪はダメだ、これは当然だ。

でもそれと功罪の「功」の部分は別だ。

これは過去自分のラジオ番組で、問題のあるアーティストと作品を分けて「作品には罪はない」として曲を掛けてきた事と姿勢は変わらない。

「恩義は忘れない」

昔からラジオを聴いている私としては、実に達郎らしいと思えるし、実際に義理と人情を重んじる江戸っ子気質なんだろう。

嫌うなら嫌ってもらって結構と。

(実際、この話を聞いた後に嫁は、でもやはり功罪があったとして、素直には功を認められないと言った。これもこれで普通の感想だと思う)

 

しかしそれ以上に怒っているのは、多少でもお世話になった達郎やスマイルカンパニーに対し、松尾某が後足で砂をけるような行為を行った事。

義理人情を大切にする達郎にしてみれば、これは絶対に許せない事だろう。

自分は正論を言っただけなのに契約を途中で切られたと騒いでおいて、コラムに中で「スマイルカンパニーに育ててもらった感覚は無い」と言い放つ、なんとも自分勝手じゃないか。

こんな人間をスマイルカンパニーに向い入れたが間違いだったんだろう。

巷では松尾メロウ某は一点の曇りもない正論を言っている等の評価だが、世間なんてその時の雰囲気でどっちにでも転ぶ。

内閣支持率60%行ったと思えば、一気に30%まで落ちる。

こんなのは評価ではなく、単なる気分の問題。

ましてやヤフコメなんかは何処かに(誰かに)ターゲットを絞り罵倒し溜飲を下げている輩の巣窟。

そんなヤフコメが世間一般の総意である訳がない。

 

多分達郎はこれ以上この話をするつもりは無いだろう。

ツイッターやインスタグラム等のSNSアカウントを持たない達郎はラジオしか自己表現できる場が無いと言う。

そのラジオはファンとの交流の場、今回の発言聞いてなお支持してくれるファンとの大切な場所、これ以上松尾メロウ某に時間を割きたく無いだろう。

ましてや、今は全国公演の真っただ中。

余計な雑音で演奏に集中できない事など有ってはならない事だ。

松尾メロウ某は自分の味方の世論をバックに「メロウなんとか」と言うコラムで食い下がってくるだろうが。

 

週刊誌やネット記事は、こういう炎上を面白おかしく煽り立ててくる。

でも、一方の相手が乗ってこなければ、そのうち鎮火してしまう。

そしてジャニに対して本物の忖度をしていた自分たちマスコミは自己反省もせず、何事も無かったように済まそうとするだろう。

本来の世論は、その様な頬被りをするマスコミに対してこそ厳しい目を向けなければならない。

 

終わり